【Vol.37】 太陽のビタミンで骨太生活 〜 ビタミンD 〜
ビタミンDはカルシウムの吸収をサポートし、骨や歯の健康に深く関わるビタミンです。植物性食品に含まれるビタミンD2と動物性食品に含まれるビタミンD3に大別されます。
近年の研究では、ビタミンDが不足すると免疫力の低下や骨粗しょう症を引き起こすなど様々な健康効果による論文が報告され、さまざまな健康機能が期待される"万能ビタミン"として注目されています。
近年の研究では、ビタミンDが不足すると免疫力の低下や骨粗しょう症を引き起こすなど様々な健康効果による論文が報告され、さまざまな健康機能が期待される"万能ビタミン"として注目されています。
■ さまざまな不調を遠ざけるビタミンD
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1. うつ病
脳の神経伝達物質の欠乏が原因とされているうつ病は、ビタミンD濃度が下がってしまうことが原因の1つとされています。ビタミンDを日頃から摂取することでうつ病のリスクを軽減できることがわかっています(※3)。
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2. 糖尿病
ビタミンDを摂っている人とそうでない人では糖尿病の発症リスクが64%も違うというデータもあります(※4)。ビタミンDはカルシウムとともに摂取すると、より発症リスクが下がります。
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3. インフルエンザ
ビタミンDには、インフルエンザなどの感染症を予防する働きが期待されています。実際、ビタミンD入りの錠剤を4ヶ月摂り続けた人とそうでない人とでは、インフルエンザの発症率が半分程度にまで抑えられたという結果が出たほどです(※5)。
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4. 骨の新陳代謝
ビタミンDには古くなった細胞を破壊する破骨細胞と新しい細胞の元になる骨芽細胞の両方に働きかける効果があります。そうすることで、骨の新陳代謝を活発にします。
■ ビタミンDはこうして補う!
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1. 紫外線を浴びる
日中、半袖・半ズボンでの日光浴で800〜1500IUのビタミンDが合成できます(※1)。
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2. 食べ物から摂取する(※2)
タラ肝油 大さじ1杯:1360IU
サケ、イワシといった魚85g〜100g:200IU〜360IU
干ししいたけ100g:1600IU
サケ、イワシといった魚85g〜100g:200IU〜360IU
干ししいたけ100g:1600IU
日本での摂取基準は200IUとされていますが、直接日光を浴びる機会が少なくなってきている現代では、ビタミンD不足を招かないように1日1000〜4000IUの摂取が望ましいといわれています。転倒や骨折のリスクが気になるシニア層、健康値やメンタル面のすこやかさが気になる働き盛り世代、発育期のお子様といったように、幅広い年代のキービタミンとして毎日の健康習慣にビタミンDをお忘れなく!
文献元:
※1
University of Massachusetts Amherst
Vitamin D in Foods May Reduce Risk of Depression in Older Women, Say UMass Amherst and National Researchers
http://www.umass.edu/newsoffice/article/vitamin-d-foods-may-reduce-risk-depression-older-women-say-umass-amherst-and-national
※2
糖尿病ネットワーク
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2010/009791.php
オーソモレキュラー.jp
http://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_d/
※3
Urashima M1, Segawa T, Okazaki M, Kurihara M, Wada Y, Ida H.
Randomized trial of vitamin D supplementation to prevent seasonal influenza A in schoolchildren.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20219962
※4、5
医療法人 中村博整形外科医院
ビタミンDについて
http://www.nakamurahiroshiseikei.com/pickup/p001.html