【Vol.56】 大切だけど意外と知らない!ミネラルってどんな栄養?

今回は、知っておくと必ず役に立つミネラルのお話です。
■ ミネラルとは?
私たちの身体に必要なミネラルで、特に重要な働きをするミネラルを必須ミネラルといいます。
必須ミネラルは以下の16種類です。
・カルシウム ・ヨウ素 ・鉄 ・マグネシウム ・イオウ ・クロム ・セレニウム ・ナトリウム ・亜鉛 ・リン ・モリブデン ・マンガン ・カリウム ・塩素 ・コバルト ・銅
ミネラルは私たちの身体の中で確かに重要な役割をしますが、過剰摂取をすると体内に蓄積され毒性を発揮する場合があります。そのため、サプリメントで補う場合には摂取目安をしっかりお守り頂く事が重要です。
■ ミネラルの代表選手
体重60sの成人の身体には約1sのカルシウムが存在し、そのうち99%が骨や歯の成分として使われています。その他にも血液をはじめとする体液・筋肉・神経などの原料になっています。
カルシウムが不足すると骨や歯がもろくなってしまうばかりか、血管を老化させ、動脈硬化や心臓病、脳卒中などの病気の原因にもなります。
血液中にも一定のカルシウム量が必要で、心臓や脳の働き、筋肉の収縮、ホルモンの分泌、血液凝固など生命維持にかかせない働きをしています。
血液中のカルシウムが減ると、骨からのカルシウムがそれを補うために溶けだし、骨内のカルシウム量が減少してしまいます。
また女性ホルモンとも関係があり、閉経後は骨からカルシウムを溶けることを妨げていたホルモンが減少し、骨からの流出が進みます。カルシウムは活性型ビタミンDで吸収が促進されます。また骨に適度な過重がかかることで カルシウムの吸収が促進されるので、適度な運動はカルシウムの吸収に役立ちます。
さらに蛋白質や食塩の摂取量でも吸収率は変わってくるとされています。
マグシウムはカルシウム同様に、不足すると骨から放出されます。この時、マグネシウムの5倍のカルシウムも一緒に放出されるため、余分なカルシウムが細胞内に進入して筋肉を萎縮させてしまいます。
カルシウムと一緒に摂取する事により、循環系の健康を増進させ、心臓発作、骨の強化、腎臓結石を防ぐといわれています。
またナトリウムを排泄する働きがあり、カリウムを摂ることで高血圧などの予防に役立ちます。
水分の摂りすぎによって排尿が増えたときなど、カリウムも一緒に排泄されてしまうので十分に摂ることが必要です。
カリウムは生の野菜や果物・芋・豆類・海藻などに多く含まれますが水に溶け出てしまいます。茹でる・煮るなどの調理によってかなり失われてしまうので、サプリメントでの補給が簡単です!
私たちの細胞は日々、新しく作り出されているのですが、この時に細胞を構成する遺伝子と、タンパク質を作り出す酵素が必要となります。この酵素を作り出すのに必要なのが亜鉛です。
また、亜鉛が不足していると味覚が鈍ったり、体調を崩しやすくなったりともいわれます。
そして、亜鉛は「男性」にとってもうれしいミネラルで、ナイトライフをより元気に過ごすのもサポートしてくれます。
亜鉛は尿や汗で排出されやすいので、運動をする方、ダイエット中の方等はとくに補給をしたいミネラルです。