【Vol.57】 アメリカのこれからのスタンダード!手軽なグルテンフリーライフのすすめ
■ グルテンフリーダイエットって何?
そのグルテンを摂らないようにする食生活をグルテンフリーダイエットと言います。過剰な食欲が抑えられたり、目覚めがすっきりしたり、肌の調子が良くなったりと、体調面や美容、痩身に対する期待が高まり、グルテンフリー食品に注目する人が増えてきています。
■ グルテンフリーが注目される理由
アメリカのスーパーではグルテンが入っているのか否かを表記した商品や、グルテンフリーに特化した食品コーナーが目につきます。
グルテンフリー食品市場は2014年までの5年間は毎年34%も成長しており、今後2019年までの市場規模は毎年約20%の成長を見込んでおります(※1)。
なぜ、グルテンフリーがここまで注目されるようになったのでしょうか?
その背景には小麦の品種改良とアメリカ人の食生活が影響しているようです。味や食感の向上、食糧危機に対応するために小麦の品種改良が進みました。その結果、グルテンの含有量や構造の変化を招き、品種改良された小麦のグルテンが人の免疫にダメージを与えてしまう存在になってしまったといわれています。
また、アメリカの食事はもともと小麦を使ったものが多く、必然的にグルテンを摂取してしまう量が多くなります。そのため、アメリカでは血液検査を受けた10人に1人がグルテンにアレルギー反応を示したという研究データもあり(※2)、グルテンによる自己免疫疾患のセリアック病やグルテン不耐症(グルテン過敏症)の人が多くいる背景もあります。
このように早くからグルテンフリーダイエットの必要性が叫ばれていたなか、体調管理・美容や体型維持などの一環として有名スポーツ選手やセレブがグルテンフリーダイエットを取り入れたことで、アレルギーの問題だけでなく健康訴求のイメージが加わり、世界的にその存在が知られるようになったのです。
■ グルテンフリーダイエットの取り入れ方
疾患やアレルギーのためにグルテンを避けなければいけない人は、グルテンを含む食品に対して細かく気にする必要があります。しかし、健康や美容維持、痩身のためであれば、お米やキヌアで作られているパンやパスタにトライしたり、小麦が含まれている食品を減らしてみるお手軽なグルテンフリーダイエットがおすすめです。
無理をしない身近なことからグルテンフリーライフを始めてみてはいかがでしょうか。
参照元:
※1 Packaged Facts' Gluten-Free Foods in the U.S report in January/Howard Waxman
※2 いつもの小麦が不調の原因グルテンフリー入門/宝島社/白澤卓二監修