【Vol.65】お風呂に入ることによって、日本人は健康になっていた!?
■ 実は・・・日本人は世界一の風呂好き!
欧米化が進んでシャワーだけで簡単に済ませてしまう方が増えているのでは? と思ったのですが、 意外にも「夏場でも必ず浴槽に浸かる」とういう人が若い世代を中心に増加しているくらいだそうです。
日本人のお風呂好きな理由には諸説があるようです。
夏は高温多湿で冬は低温で乾燥するという日本の気候。 地理的に温泉が豊富である。古くは仏教の教え「入浴によって七病を除き、七福が得られる」と説かれていたことから。そして江戸時代には公衆浴場が誕生し、一般庶民の娯楽・社交の場として親しまれてきた・・・などなど。
いずれにしてもお風呂に入るという行為は、日本人にとって体を洗浄するという目的だけではなく、 癒し・娯楽・治療など様々な分野で生活の一部として、身体と心の健康に役立ててきたと言えます。
■ 入浴と健康の密接な関係
また適切なお湯の温度は中枢神経にリラックス感をもたらし、自律神経系の活動が活発になり、ゆったり落ち着いた気分になります。
プールに入ると体が浮きますね→『浮力』。
またプールに深く潜ると体が圧迫されますね→『水圧』。
浮力が働くと体重を支える筋負担が軽くなり体がほぐれ、そして水圧は体に適度なマッサージ効果をもたらします。これらは【1】の温熱作用との 相乗効果で血行がさらに良くなるのです。
血行が良くなると⇒血液が全身くまなく巡り細胞に栄養分などを充分に行き渡らせるので、新陳代謝が活発になり体の免疫力もアップします。 また肩コリや筋肉痛などの原因となる乳酸などの疲労物質をスムーズに追い出します。
■ 入浴タイムをもっと快適にするために
【嗅覚】例えばアロマオイルを使ってアロマバス。
【視覚】シャワーカーテンをお気に入りの柄に変えてみたり、好きな置物を飾ってみたり、バスルームを自己流に模様替えしてみる。写真集や雑誌を片手に湯船に浸かってみる。
【聴覚】リラックスできるBGMを聴きながら入浴など。
■ 豆知識:なぜ頭にタオルをのせるのか?
それは入浴中の「のぼせ」を防ぐためだそうです。
熱いお湯に長い時間浸かっていると血液循環が活発になり、 「頭に血がのぼる」という「のぼせ」の状態になってしまうことがあります。それを防ぐ為に、水に浸したタオルを頭に乗せ頭部を冷やす、 というところにこの日本独特のスタイルのルーツがあるのだそうです。確かに「なるほど!」と思いますよね。
いかがでしたか?このように日本人の生活に密接に関わる入浴ですが、夏場だからといってシャワーだけで済ませず、湯船に浸かって疲れを吹き飛ばしてリフレッシュしましょう。